栄光のドイツサッカー物語

著 明石真和

ドイツの黄金時代を築いた名監督シェーンの物語を軸に、ドイツサッカー創設期から2006年ドイツW杯にいたるまでが書かれています。

この本を読んではじめて知ったのですが、ドイツ(西ドイツも含め)の監督を務めた人物は、クリンスマンの跡を継いだ現レーブ監督で10人目なんです。代表監督制が1926年にスタートし、オットー・ネルツが就任してから80年間でこの人数なんですから、驚きました。
これは、それだけドイツが連続して好成績を収めていた結果といえると思います。

なかでも、この本で中心に描かれている、シェーンの時代は輝かしい成績を残しています。
ベッケンバウアーvsクライフで有名な1974年のW杯優勝を筆頭に、14年間に及んだシェーンの時代は、ドイツサッカーの黄金期であり、ドイツが世界を圧巻した時代でした。

「ドイツって勝負強いけど、なにかつまらない・・・」
こんな気持ちを抱いている人は多いと思います。僕も実際にそんな気持ちは少なからずあります。芸術性やファンタジーにかけるところがあり、華のある選手が少ないのも事実だと思います。
ただ、70年代のドイツは、テクニックに優れ、世界でもトップの美しいサッカーを披露してくれていたんです。皇帝ベッケンバウアーを筆頭に、ネッツァー、オベラート、爆撃機ミュラーらは、個性に満ちた世界を代表するトッププレーヤーであり、観客を魅了するプレーを魅せてくれていました。

この本は、そんな個性あふれるタレントをまとめ、ドイツを栄光に導いたシェーンの人生とその激動の時代模様。そして、戦後の廃墟の中で育った個性あふれる選手たちの素顔が書かれてます。
著者の明石さんの、ドイツへの、ドイツサッカーへの愛情も、ビックプレーヤーと共に写っている写真にあるように、とても深いものを感じます。

勉強になる本ですが、重くないので読みやすいですよ。

映像で振り返る

  • THE LEGEND OF THE FIFA WORLD CUP FIFAワールドカップ歴代大会全記録 VOL.2
  • 2006