この本は、”ブラジル”の中身が書かれています。読んだら、間違いなく、ブラジルに行きたくなりますね。
この本、最後まで読みきるのは、結構大変です。
面白くないわけじゃないんですが、吸い込まれて、ページがどんどん進むってタイプじゃないです。圧倒的な取材量、資料の数などで、ほんと、ブラジルにサッカーが伝わったその時から、を教えてもらえます。ものすごい勉強になります。ブラジル人におけるサッカー、フチボウとは何なのかを、僕は、この本のおかげで、以前より、鮮明に抱けるようになりました。
ブラジル中に、フチボウが広まり、愛された経緯。1950年ブラジルW杯、決勝で敗れた選手たち。ペレとともに伝説を作ったガリンシャの今。カナリア・イエローの誕生秘話。コリンチャンスのサポーターズクラブの意外な実態。ユニークでブラジルらしい、アマゾンの一大サッカートーナメント。ハーフウェイラインで、北半球と南半球が分けられている球技場の悲哀劇。ロナウドが語る“本当の真実”。そして、サッカーと政治。
著者のベロスさんは、語っています。
「試合の結果や出場選手の顔ぶれなどの”事実”には興味がなかった・・・
私の興味を惹いたのは、人々の暮らしと彼らの語る物語だった」と。
この気持ち、すごいわかる気がします。彼らの頭の中の深くに刻まれているであろうフチボウの歴史。1人1人が異なる物語を持っていて、その熱も違えば、ハイライトとなるシーンもぜんぜん違ってくるわけです。面白くないわけがないですね。
ぜひ、ブラジルを、フチボウを読んでみてください。
読み終えたとき、あなたはもう、ブラジル人になれるはずです。
2006
