Keeper

著 マル・ピート
訳 池央耿

まったく内容を知らずに手に取り、読み始めた。
カバー、題名からいってサッカーの話であることは間違いないだろうとは思っていたけどね。

W杯をつかみとった史上最強のゴールキーパー、エル・ガトーに、自称南米随一のサッカー記者、パウル・ファウスティノが、W杯決勝を戦った翌日に行った、独占ロングインタビューの聞き答えで、全編が構成されている。

最初は普通の話だったんだ。ガトーが幼少の頃、どんな所で育ち、どんな環境でサッカーを始めたのかなど、ほんとごく普通の展開だった。
ただ、ジャングルに入って、ある人?(コーチ?)に出会ってから、不思議な方向へと物語が進んでいくんだ。

ストーリーも面白いんだけど、サッカーの場面の表現、描写がとても巧くて、ボールの動きや選手の表情が目に浮かぶ感じで引き込まれていった。
登場人物も、みんななかなか濃いキャラクターで面白く描かれていて、読んでいて飽きないし、ページがどんどん進んでいく。

本格サッカー小説っていうのとは違うと思うけど、ファンタジーな感じで、最後には驚きの展開もあって、いい作品だと思います。

2006