僕はモウリーニョが大好きだ。
彼の攻撃的な言動、自ら敵を作っているかのような振る舞いは、賛否両論があると思う。ただ、見ている僕らを面白くしてくれているのは間違いない。確かに喋りすぎなところはあると思うが。
僕が初めてモウリーニョの事を知ったのは、ポルトを率いてUEFA杯を制した02〜03シーズンだ。翌シーズンのチャンピオンズリーグの戦いはよく覚えている。オールドトラフォードでのゲームは、歴史に残る好ゲームで、ゴールが決まった時、走り回って喜びを表現したモウリーニョがとても印象的だった。
ビックイヤーを引っさげて、彼はプレミアリーグに殴りこんだ。そう、まさに殴りこんだのだ。アブラモビッチの絶大な資金を賢く使い、チェルシーで1年目からリーグ制覇を成し遂げた。クラブにとっては、50年ぶり2回目という快挙を、就任1年目であっさりやってのけた。05〜06シーズンは、さらなる進化を見せ、まったく敵なしで連覇を達成。
そう、彼はこの4年間、常にタイトルを取り続けているんだ。
リーグを制した事よりも、チャンピオンズリーグで敗退してしまった事の方が、イメージ的には強かったと思う。面白くないサッカーという人もいるのはよく分かるけど、プレミアシップでは抜きに出た存在になってしまったのも事実だ。
なんかせこい。あいつには絶対負けたくないんだけど勝てない。
この本では、彼がバルセロナでの仕事を辞め、ポルトガルに戻り監督としてスタートから、ポルトでのチャンピオンズリーグ制覇までの4年間が、事細かに描かれている。
僕は一気に読みつくした。凄いサクセスストーリーだ。読み終えると、以前よりもモウリーニョが好きになっいてた。彼がどうしてあんなに自信満々なのかもよく理解できる。なぜこれほどまでに勝つことに徹し、なぜ勝利に好かれているのかも。
僕にとっては、常に敵として存在していて欲しい奴だ。
たぶんミランの監督になることはないから大丈夫だろう。モウリーニョを負かしてやりたい。
監督を初めて4年目で欧州一になった男。これからも、彼はサッカー界の中心に君臨して、僕らを楽しませてくれるはずだ。
2006
