この本は、発売当時何かと話題になった、あのキーンの自伝の日本語訳版です。
2002年W杯出場を導きながら、大会開幕直前、監督との確執により1人帰路に赴く。
このシーンからの書き出しとなるわけですが、アイルランド南岸の港町コークに生まれてから、マンUで頂点を極め、世界のサッカーシーンで確固たる地位を築くまでの彼の過程が、彼自身の言葉によって赤裸々に語られています。
フットボールドリームを掴んだ彼の人生。
彼の放つオーラから見て分かるように、波乱万丈です。そして、めちゃくちゃ熱い。
彼を取り巻く人間模様や背景は、とても個性的で、味わい深いです。
アイルランドでのストイックな日々。ブライアン・クラフとの出会い。エリック・カントナやスチュアート・ピアースらも、もちろん登場。デズ・ウォカーと繰り出した夜の街。絶大な信頼を寄せるアレックス・ファーがソン監督。そして、トレブル。
話題になっただけあって、毒舌盛りだくさんですよ。
キーンのプレースタイルに心打たれた僕としては、この本を読んで、彼をいろんな角度から見ることができるようになり、人間的に尊敬するようになりました。
彼のことを好きな人、イングランドフットボールが好きな人は、面白いですよ、絶対に。
プレミアリーグの誕生と共に、変わっていくイングランドフットボール。
その象徴である、栄光に包まれたマンUというスーパーチームで、中心選手として戦い、数々のタイトルを手にしたキーン。
マンUの魂を受け継ぎ、それを表に出して、つねに戦い続けた男の物語を、ぜひ読んでみてください。
2006
