ジダン

Ten Minutes Glory

著 ルーカ・カイオーリ
訳 片野道朗

この本を開いて最初に目にする活字が、
−なぜ彼は頭突きをしたのか?−
というフレーズからなんです。なんて魅力的な本なんでしょう。とても興味をそそられます。
ぜひ、手にしてください。

この本は、ジダンがマルセイユで生まれ、ボルドー、ユーヴェ、レアルで過ごした日々を、そこで得た賞賛を、そして、ジダンの人となりを、教えてくれます。
もちろん、ジダン万歳な内容であるわけなんですが、こういう内容でも、全然違和感がないんです。
なぜならば、大袈裟だとは感じず、頷けるんです。

一時期、ジダンのことを「宇宙人Z」なんて言っていた時があったと思います。
このフレーズはピッタリだと思って、すごい記憶にに残っているんです。
まさに、次元の違う選手でした。
ペレ、マラドーナ、プラティニ、クライフなどの偉大な選手にたちとランク付けされたりもしていますが、僕は、彼らの時代を目にしていないので、実感がわきません。
だから、ジダンは僕にとって、もっとも偉大な選手です。NO.1です。

僕にとって、ジダンはいつも敵でした。
ですが、白と黒のユニフォームを着てピッチに君臨する彼を見ている時、敵味方なんてものを忘れて、楽しんでいる自分がいました。
卑怯なぐらい巧いし、憎めない人間らしさがある。愛すべき敵でした。

もっとも印象に残っているのは、97/98のCL決勝でしょうか。
当然、98W杯や01/02のCL決勝なども印象は強いですけど、
ほんと僕の勝手な思い込みなんですが、彼には敗北が似合う。
この本の表紙のジダンも、下を向いています。
とっても彼らしいと僕は思ってます。

彼は、いろんなものを背負い、成し遂げてきました。
人々を幸せにし、闘い勝利してきました。
彼のプレー姿を、忘れることはないと思います。
ジダン2世の出現も、僕はないと思います。
もし、同じようなプレーをし、タイトルを勝ち取る選手が現れたとしても、
彼ほど愛される選手が現れることは、間違いなく、ないです。

なぜ頭突きをしたのか?僕のこの本を読んでの意見です。
ジダンは、やってはならないことをした。
そして、伝説的なスターになった。
スターとは、影があるものです。
ジダンは、生まれながらにスターだったんです。
理由があるならば、そういうことだと思います。

2006FIFA ワールドカップドイツ オフィシャルライセンスDVD
「フランス代表 戦いの軌跡」

2007.01.31