no.80 2007/09/27

ACL ベスト8 第2戦 全北現代(韓国) vs 浦和レッズ
日本凱旋へ

もっとタフなゲームになるだろうと思っていた。
しかし、3分の先制点。そして前半のうちに相手に退場者が出た。ゲームを決定付ける2点目は、オウンゴールだった。
とくに審判が浦和びいきだったとは思わないが、レッドカードが出たシーンは大変デリケートな判定だった。坪井は足を出していたのでPKでも文句は言えなかったと思う。
ただ、相手のラフプレーに冷静に対処していた浦和には、どっしりとした強さと、このゲームに対する意気込みの高さを感じさせてくれた。
ラッキーな面はあった。ただアンラッキーを自ら招くことはしなかった。
浦和の勝利は妥当な結果だと思う。精神面でも、サッカーの内容でも、全北現代を凌駕していた。

それにしても、田中達也の有効性は2ゲームを通してすごかった。
結果を見ても勝利の最大の立役者といえる結果を残している。ストライカーの仕事をきっちりしたという点でも、成長を感じる。
ただ、それ以上にあのスピードと運動量は、抜けていた。
一時期のエメルソンを彷彿させるものがあった。(シュート力は及ばないが)
ポンテというよき相棒がいることも大きいが、田中達也はどこでも生きていける能力を持っていると思う。
確実に階段を駆け上がって成長していることを感じた。
やはりこういう大舞台の経験は、選手を成長させる何よりの場所だと思う。
この2ゲームでとても大きな自信をつかんだはずだ。

闘莉王や阿部、坪井も強い。
ラフに前へ前へとくる相手を、物怖じせず跳ね返していた。
絶対にあの迫力はJでは味わえないと思う。そこで勝ったわけだ。
すごい経験になる。この勝利経験は、選手たちに蓄積され、クラブの財産として残っていく。
現在Jリーグの首位を走る浦和だが、どんどんその差は広がっていくだろう。
浦和がビッククラブになる。その予感はもう現実になる日も近いかもしれない。

ACLの価値は、これからどんどん上がっていくと思う。
浦和が勝つことで、日本が勝つことで、その価値は絶対にどんどん高まっていく。
今年浦和が頂点を極めれば、来年はたくさんのスポンサーがつくだろう。
金が集まれば、それだけ価値も高まり重要性も高くなっていく。
そこで浦和や日本のチームがチャンピオンになり続ければ、他国のチームももっと力をい注いでくるはずだ。
そうするともっと難しいトーナメントになる。それがアジアのレベル上昇につながり、魅力が増してまたお金がどんどん集まることになる。世界のビックネームも登場するようになるだろう。
UEFAチャンピオンズリーグとまでは行かなくても、そこを目指すだけだ。
日本が引っ張っていかなくてはいけないと思う。となるとやはり浦和の責任は重大だ。

川崎が負けたことで、ベスト4には浦和だけが残った。
準決勝の対戦相手は、城南一和。また韓国のチームとの相手で少しつまらないが、日程的な問題で楽だし今回で経験を生かせる。
日本初の舞台とはいえ、勝てない相手ではない。
僕は闘莉王は嫌いだし、浦和は日々敵だと思っている。それも相当憎き仇だ。
ただACLでは、日本の代表として、応援しているというのとは違うが、勝ってほしい。
Jが勝つことに意味がある。なんだか誇らしい気分になれる。(その前にうらやましさ100倍だが)
日本凱旋。なんともカッコイイ。ぜひ実現させてほしい。
ACLの決勝は、もっと素晴らしい雰囲気になるんだろう。
まずそれを僕らに見せてほしい。体験させてほしい。